手作りパンが私の人生を変えた日

私が手作りパンと出会ったのは、今から20年以上前のこと。
何気なく開いたタウン誌に、体験レッスンの記事を見つけたのがきっかけでした。
物を作るのは好きだったけど、パン作りなんて考えたこともなかった。
でもその時は「パン作りやってみたい」と心が動いたんです。
軽い気持ちで参加したレッスン。
そこで焼きたての手作りパンを口にした瞬間、そのおいしさに衝撃を受けました。
「手作りしたパンってこんなにおいしいんだ!」
感動した私は、その場でコースレッスンを申し込みました。
ここから、私のパン作り人生が始まったのです。
3年近いレッスンで技術を学ぶうちに、イーストだけでなく、
自家製酵母や天然酵母のパンにも興味が湧いてきました。
発酵の奥深さに触れるたびに、新しい発見がありました。
自分で育てた酵母の様子を見守るのはまるで子育て。
そして、イーストとはまた違う、じんわりと広がる旨みや香り、
しっとりした食感を持つ天然酵母のパンに、次第に強く惹かれていったのです。
最初は失敗もたくさんしました。
思うように膨らまなかったり、発酵に時間がかかりすぎたり…。
でも、その過程で少しずつコツをつかみ、パン作りの楽しさはどんどん広がっていきました。
そして20年、試行錯誤を重ねながら学び続け、私が磨いてきた味や技術は、今ではかけがえのない宝物になりました。
この楽しさや感動を、もっとたくさんの人に伝えたい。そんな思いで、私はパン教室を開くことにしました。
フェリシアという教室名に込めた想い
「フェリシア」は、古いケルトの言葉で「幸福」を意味します。
私のパンで、誰かの心がほっと温かくなったり、笑顔が生まれたりする。そんな幸せを届けたいという想いを込めて、この名前をつけました。
私自身、パン作りを始めてから、家族や友人との時間がより豊かになり、新しいご縁にも恵まれるようになりました。焼きたてのパンの香りが広がるキッチンには、いつも「ママのパンが一番おいしい!」という家族の笑顔があります。子どもたちのお友達にパンをプレゼントすると、「また食べたい!」と目を輝かせて喜んでくれる。
友人におすそ分けすると、「こんなにおいしいパンを手作りできるなんてすごいね!」と感動してくれる。
そのたびに、パンの持つ力を実感しました。
パン作りは、ただ「食べるもの」を作るだけではありません。
生地をこねる時間の楽しさ、焼き上がる香ばしい香り、そして「おいしい!」と頬張る笑顔――そんな瞬間が、日々の暮らしをもっと幸せにしてくれます。
フェリシアは、パン作りを通じて「幸せの輪」が広がる教室でありたいと願っています。
初心者の方も、パン作りに少し不安を感じている方も大丈夫。一緒に楽しくパンを作りながら、心まで満たされる時間を過ごしてみませんか?
あなたの「はじめの一歩」が、新しい幸せにつながりますように。