パン作りにおける油脂の役割|美味しさと仕上がりを左右する大切な存在

ふっくらと焼きあがった、やわらかいパン。
それだけで「おいしそう!」と感じるのは、パン好きの証ですね☺️

実はパンって、小麦粉・酵母・塩・水の4つがあれば作れてしまいます。
「油脂類」が入っていなくても、パンはちゃんと膨らみます。

それでも、多くのレシピには油脂が登場します。
では、パン作りにおいて油脂にはどんな役割があるのでしょうか?

今回は、パン作りをより深く楽しむために、「油脂」の効果と使い分けについてご紹介します。


🍞 油脂の役割①:味や風味、コクを加える

まずは基本の役割。
油脂はパンに豊かなコクや香りを加えてくれます。

バターの香りがふわっと漂うパンって、それだけで幸せな気分に。
たとえば、バターをたっぷり使った「ブリオッシュ」や、
オリーブオイルが香る「フォカッチャ」などが代表的ですね。

ただし、油脂の種類によって風味が変わるため、他の材料との相性を考えることが大切
素材の香りを活かしたいときは、無味無臭のショートニングなどを使うと、バランスが取りやすくなります。


🍞 油脂の役割②:生地の伸展性を良くする

油脂は味だけでなく、生地を柔らかく、伸びやかにする効果も。

これは「可塑性(かそせい)」という性質によるもので、
捏ねることで生地がしなやかになり、成形もしやすくなります。

ただし注意したいのが、液体油脂(オリーブオイルなど)は可塑性がないため、グルテンがつながる前に入れるのがポイントです。
後から入れると、生地表面で滑ってしまい、なじみにくくなります。


🍞 油脂の役割③:パンのボリュームを大きくする

油脂を加えると、伸展性が増すことでオーブンの中でのふくらみも良くなります。

結果的に、ふんわり大きく焼き上がった、香ばしいパンに。
火の通りも良くなり、仕上がりに差が出ますよ。


🍞 油脂の役割④:パンの老化を遅らせる

焼きたてはふわふわでも、時間が経つと固くなってしまうパン。

その原因は「でんぷんの老化」です。
油脂は、生地内の水分蒸発を防いでくれるため、パサつきを遅らせる効果があります。

保存して翌日も柔らかいパンにしたいなら、油脂入りのレシピが◎。


🍞 焼き色との関係も!

油脂(特にバター)をたっぷり使ったリッチな配合のパンは、
焼き色がつきやすいという特徴も。

卵や砂糖も入るブリオッシュなどは、きれいな焼き色がつきやすくなります。

オーブンによっても違いが出るので、焼き色は途中で確認するのがおすすめです。
(我が家の電気オーブンは、やや焼き色が濃くなりやすいです💦)


🌿 油脂の種類と特徴を知って、パンをもっと自由に

使う油脂の種類は、パンの仕上がりや風味に大きく影響します。

  • バター:風味・コク・香りが豊か
  • マーガリン:バターより軽くて扱いやすい(トランス脂肪酸に注意)
  • オリーブオイル:香りが特徴的でフォカッチャに最適
  • ショートニング:無味無臭、伸展性アップに効果的
  • ラード:肉まんや中華系に使われる風味のある油脂

自分が作りたいパンに合わせて、油脂を選び分けることで、パン作りの幅がぐんと広がります✨


📝 まとめ|油脂の役割を知ることで、もっと自由なパン作りへ

パン作りにおける油脂は、単に「風味付け」だけでなく、

  • 味と香りを豊かにする
  • 生地を扱いやすくする
  • ふっくら焼き上げる
  • パンの劣化を遅らせる
  • 焼き色を美しくする

といった、多くの重要な役割を果たしてくれます。

「どんなパンを作りたいか?」
「どんな香りや食感にしたいか?」

それに合わせて、油脂を使いこなすことで、
あなたらしいパン作りがもっと楽しく、もっと自由になりますよ🍞✨

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